
人生の大きな節目である米寿。88歳を迎えられた大切な方に、日頃の感謝と長寿への願いを込めて、盛大にお祝いしたいですよね。近年、米寿のお祝いの食事として人気を集めているのが「お祝い弁当」です。
この記事では、米寿のお祝い弁当の魅力から選び方、おすすめのお弁当、お祝いを盛り上げるアイデアまで、米寿のお祝い弁当に関する情報を紹介します。
米寿のお祝いとは?
米寿は88歳をお祝いする行事です。米寿の由来やお祝いする時期、一般的なお祝いの方法などを確認してみましょう。
88歳を祝う米寿の由来と意味
米寿は88歳を迎えたことをお祝いする行事です。日本では60歳を過ぎると、節目節目でお祝いする風習があります。60歳の「還暦」や70歳の「古希」などは耳にしたり、実際お祝いしたことがある人も多いのではないでしょうか。
日本では「八」の数字は、末広がりで縁起が良いものとされています。「八」が重なっている88歳は、大変おめでたいこととしてお祝いする習慣があるのです。「米寿」と呼ばれる理由は、88(八十八)を漢字で縦書きにすると「米」の字に見えるからだそうですよ。
米寿のお祝いの時期やマナー
米寿をお祝いする日取りには決まりがなく、誕生日の当日や敬老の日、お正月やゴールデンウィークなどを候補に検討する人が多いようです。家族が集まりやすいことや高齢者の体調に無理のないことを配慮しお祝いの日を検討しましょう。
生まれた日を1歳と数える「数え年」の考え方をする人もいます。本人や家族の意向に沿って決めましょう。また、服装に決まったマナーはありません。本人や家族の気持ちや体調に合わせた無理のない服装がおすすめです。
食事会やプレゼントなど米寿のお祝いの一般的な方法
米寿は食事会やプレゼント、旅行などでお祝いすることが多いようです。米寿の食事会は、自宅や料亭、レストランなどで開催できます。手料理やお祝い弁当、お店の米寿お祝いプランを準備するなど様々な選択肢があります。
車いすでの入店や食事が可能か、また、高齢者にとって過ごしやすい席(個室・テーブル席・畳・掘りごたつなど)が選べるかを事前に確認しておきましょう。
米寿のお祝いに弁当がおすすめな理由
食事会は、自宅や料亭、レストランなど、さまざまな場所で開催できます。しかし、どこで行うか迷う方も多いのではないでしょうか。高齢になると、外出が難しくなる方もいらっしゃいます。
慣れ親しんだ自宅だと、ご本人に負担をかけずにリラックスして米寿をお祝いできます。そこでおすすめなのが、お祝い弁当を利用した自宅での食事会です。お弁当だと、家族も食事の準備に追われず、ゆったりとした気持ちでお祝いができますよ。
お祝い弁当には、他にもさまざまなメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
高齢者に合わせた食事内容にできる
米寿のお祝いにお弁当を利用するメリットは、高齢者や集まるメンバーのニーズに合うものを選べることです。和食メインがいい、栄養バランスを重視したい、消化に優しい蒸し料理が食べたいなど、お好みに合わせたお弁当を選べます。
参加者それぞれに異なるお弁当を選ぶことができるので、お弁当の中身やボリュームなどを考慮でき、家族全員が満足できます。
アレルギーや持病など体調に配慮できる
高齢者ご本人や集まるメンバーにアレルギーや持病があれば、体調に配慮したお弁当を準備できます。特定の食材を除いたり、減塩のメニューを取り入れたりと配慮されたお弁当を準備しましょう。
おすすめの弁当を紹介してもらいたいときや、特別な配慮をお願いしたいときは、お店に相談すると希望に合う弁当が準備しやすくなりますよ。
自宅など好きな場所で食事を楽しめる
外出が難しい場合に、お祝い弁当なら自宅で食事会ができるので安心です。過ごし慣れた自宅なら、高齢者や家族もくつろいでお祝いできます。部屋の飾り付けなど事前に準備することもでき、お店よりも家族が演出を考えやすいメリットもあります。
気候が良く、体調も問題なければ、桜や紅葉の見える公園に弁当を持ってお散歩に行くのもおすすめですよ。
食事の準備や片付けの負担が少ない
自宅での食事会で、手料理を準備するのは思いのほか大変です。いつもの食事ではなく、お祝いのメニューならなおさら大仕事になります。もし何品か手作りする予定でも、メインとしてお祝い弁当があれば、心にゆとりを持ってお祝いができるでしょう。
家族や親戚など大人数で集まる場合は、お皿を片付けるのも労力が要ります。弁当は容器を捨てるだけでいいので手軽です。さらに、宅配を依頼すれば、自宅にいながらおいしい弁当を受け取れ、家族との時間をゆったり過ごすことができます。
特別感のある演出ができる
豪華なメニューや華やかな盛り付けの弁当は、特別感のある食卓を演出できます。お祝いのムードが盛り上がり、食欲も増して楽しい食事会になるでしょう。旬の食材を使った彩り豊かな弁当は話のきっかけにもなり、楽しい時間に華を添えてくれるはずです。
喜ばれる米寿祝いの弁当を選ぶポイント
主役や集まった家族に喜んでもらえるよう、味や食感など家族の希望に沿ったお祝い弁当を選びましょう。ここでは高齢者に喜ばれるメニューやお店選びなど米寿祝いの弁当の選び方を紹介します。
高齢者の好みに合わせたメニューを選ぶ
味付けや食材の柔らかさなど、高齢者に優しいメニューのお祝い弁当を選ぶコツを確認してみましょう。
食感が柔らかく食べやすい食材
柔らかく仕上げた煮物や、ふっくら焼き上げられた魚など食べやすいメニューの弁当は、噛むことに不安のある高齢者にも喜ばれます。食感が柔らかいおかずは子どもにとっても食べやすく、家族みんなが同じメニューでお祝いできる喜びもあります。
薄味の味付けと消化の良い献立
個人差もありますが、高齢になるとあっさりした味付けを好む人が増えてきます。こってりしたおかずや揚げ物が多すぎると、食後の消化も心配です。減塩メニューやだしを効かせたあっさり薄味のメニューは健康志向の人にぴったりです。
いつもの食事を参考にしながら、身体に負担の少ない弁当を選ぶと喜んでもらえますよ。
彩り豊かで食欲をそそる盛り付け
高齢になり、食べる量や食欲が減っている人もいるかもしれません。彩りのきれいなおかずや美しい盛り付けのお祝い弁当だと、気分が高まり食欲が増す効果も期待できます。華やかな弁当を家族みんなで食べることで、いつもよりお箸もすすみそうです。
アレルギーや持病へ配慮したメニューを選ぶ
アレルギーや持病がある人には、お祝い弁当選びにも特別な配慮が必要です。
アレルギー対応を掲げている、または塩分控えめメニューを取り扱っているお店でお祝い弁当を手配すると安心でしょう。内容をよく確認し、心配なことがあればお店に確認してみましょう。
また、通常のメニューの中に、アレルギー対応の弁当がない場合でも、相談に乗ってくれるお店もあります。特定の食材にアレルギーがある場合や塩分を控えている場合など、食に関して特別な配慮を希望する場合はお店に相談してみましょう。
対応策を提案してもらえるかもしれません。状況を説明し、食材の変更や調理法の工夫などをお願いできると安心ですね。
配達・予算など家族のニーズを考慮する
自宅まで配送してもらえるか、予算内で希望に合う弁当があるかなど、家族のニーズに合うお店を選ぶことも大切です。
お祝い弁当は、数が多いことも考えられるため自宅まで配達をお願いできると便利です。自宅が宅配の対応エリア内か、宅配の料金はいくらかなど確認しておきましょう。お祝い弁当を届けてもらえると、お祝いの準備に集中できますね。
お祝いの食事代として家族の予算に合う弁当があるか確認しておきましょう。同じ価格帯で、何種類かお弁当のラインナップがあると、家族の希望と予算のバランスが取りやすくなります。
値段に対し、納得できる弁当内容かも確認しておくと弁当選びがスムーズです。
口コミ評価を参考にする
インターネットでお店の口コミ評価を調べてみるのもおすすめです。味やボリューム、お店の対応など実際の利用者の感想は、お店や弁当選びの際に参考にできます。偏った意見もあるので注意は必要ですが、リアルな情報は活用したいですね。
ジャンル別!米寿のお祝いにおすすめの弁当
米寿のお祝いにおすすめの弁当には、さまざまなジャンルのラインナップがあります。家族の好みにぴったりの弁当をチョイスして、お祝いに花を添えましょう。
老舗料亭の本格弁当
老舗料亭の本格弁当は、伝統の味と上質な素材が魅力です。特別な日を彩る華やかな見た目で、長寿をお祝いするムードが一層高まります。
「京料理 美濃吉」の「お祝膳 よろこび」は縁起の良い鯛や紅白なます、あわびやお赤飯などが入っていてお祝いらしい華やかな弁当です。
有名レストランの洋風弁当
ごちそう感のある洋食メニューを楽しみたいなら有名レストランの洋風弁当がおすすめ。おしゃれな味付けで特別感を演出でき、会話が弾みそうです。
「ホテルニューオータニ」の祝い重はローストビーフやビーフシチュー、ローストチキンなど洋風メニューをベースに中華メニューやスイーツまで含まれています。
地元の人気店の特製弁当
地元で人気のお店やこれまでよく利用したお店などの特製弁当は、地域の食材が使用されていたり郷土料理が楽しめたりと安心して食べられる魅力があります。
例えば、山口県「にく勝」の「山口県産和牛きらめき デラックス御膳」では山口県産和牛「きらめき」のすき焼きやステーキが味わえます。米寿のお祝いを機に、県外から帰省した家族にも喜ばれそうですね。
アレルギー対応、健康志向の弁当
多くのおかずがバランスよく入った弁当は健康志向の人にも喜ばれます。アレルギーなどがある場合は、お店に相談する他、商品サイトで栄養素を確認しましょう。
例えば、セブンイレブンの「ごちそう膳」は特定原材料や栄養素の表記があるため、事前に確認できます。
弁当を手作りする時のアイデア
お祝い弁当を手作りすると、家族の好みのおかずや味付けにできて喜ばれるでしょう。華やかで、米寿の「米」から連想できるちらし寿司や赤飯もおすすめ。紅白の色味のなますや、飾り切りをした野菜の煮物などもお祝いらしいメニューです。
魚料理は丁寧に骨を取っておくと食べやすく喜ばれるでしょう。弁当をお店に注文した場合にも、汁物などを手作りで準備するのもおすすめです。
米寿のお祝いを盛り上げるひと工夫
米寿のお祝いを盛り上げるアイディアを紹介します。家族の笑顔がたくさん見られる、思い出に残るお祝いにしましょう。
テーブルや部屋にお祝いの飾り付け
食事会をするテーブルや部屋に飾り付けをして、お祝いの雰囲気を盛り上げましょう。ランチョンマットや箸袋、お品書きを準備するのもおすすめ。家族で手作りして準備すると、お祝いがより一層楽しみになりそうです。
テーブルに花を飾るなら、米寿のテーマカラーの黄色系でまとめても。バルーンやガーランドなど部屋の装飾アイテムは100円ショップでもたくさんの種類が揃っています。華やかな飾り付けと共に思い出の写真をたくさん残せるといいですね。
家族みんなで楽しめるゲームやイベント
お祝いに集まったメンバーでゲームをして楽しむのもおすすめです。ペットボトルを並べてのボウリングや、伝言ゲーム、懐かしい曲でイントロ当てゲームなど高齢者にも負担なく楽しめるイベントを考えてみましょう。
おじいちゃん、おばあちゃんに家族からインタビューをするのもおすすめ。思い出を振り返りながら、楽しい時間を過ごせます。家族で楽しめるゲームは、SNSなどで検索してもたくさん情報が出てきますよ。
思い出の写真やビデオの上映
思い出の写真をスライドショーにしたり、ビデオを上映したりするのはいかがでしょうか。思い出をなつかしみ、88歳まで歩んできた人生を家族も一緒に振り返ることができます。
記念になるプレゼント
感謝の気持ちを込めたプレゼントは記念になりますね。プレゼントはストールやマフラー、帽子など身に着けるものやウォーキングシューズなど趣味に関するもの、花束など事前に好みや生活習慣をリサーチして選ぶと喜んでもらえそうです。
「還暦」のお祝いカラーが赤であるように、「米寿」は金、黄色、金茶色がテーマカラー。テーマカラーを取り入れたプレゼント選びもおすすめです。
家族からのお祝いメッセージ
米寿のお祝いを機会に、家族からお祝いのメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。家族からの心のこもった言葉は何よりもの贈り物になるでしょう。普段なかなか言えない感謝の気持ちを届けるチャンスです。
スライドショーなどにまとめると、何度も見て楽しんでもらえるかもしれません。食事会のあと、写真や映像をアルバムやDVDにして贈るのもいいですね。
米寿のお祝い弁当に関するよくある質問
Q:米寿のお祝い弁当の相場は?
一般的に仕出し弁当の相場は1,000円~3,000円程度、豪華なものだと5,000円~10,000円の弁当も。これまでのお祝いごとを参考に、家族の判断基準に合わせて、話し合いながら予算を決めるのがおすすめです。
Q: 弁当の予約はいつまでにすればいい?
前日まで受付可能なお店もあれば、1週間前が注文締め切りというお店も。お祝いの日が決まり次第、お店に相談の連絡をするのがおすすめです。やむを得ない場合のキャンセルの規定も確認しておきましょう。
Q: 自宅以外で弁当を食べるのにおすすめの場所は?
気候や体調が良い場合は、公園や景色のきれいな場所にお出かけするのもおすすめです。椅子やトイレがあるかを確認しておくと安心です。弁当であれば、高齢者施設で暮らしている人の元でもお祝いできることも。施設に確認してみましょう。
Q: 米寿のお祝いの服装は?
服装にこだわる必要はありません。正装にするかなど、家族で事前に話し合っておくと安心です。米寿のテーマカラーである、黄・金・金茶を意識してコーディネートするのも素敵です。
心に残る祝い弁当で長寿をお祝いし感謝を伝えよう
米寿のお祝いは、日頃の感謝と長寿への願いを込めて、盛大にお祝いする大切な機会です。高齢の方に喜んでいただける、心に残るお祝い弁当を選んで、素敵な米寿のお祝いにしてくださいね。