
イベントに欠かせないのがみんなで食べるお弁当。ひな祭りやお花見、子供の行事、キャンプなど、様々なイベントでお弁当があると一層楽しい時間になります。
この記事では、イベント別のおすすめお弁当レシピや選び方のポイントを紹介します。手作りするか購入するか悩んでいる方も、この記事を参考に素敵なお弁当タイムを演出してみてください。
イベントのときお弁当はどうする?
イベントが決まったら、まずはお弁当をどうするか考えましょう。手作り、購入、宅配サービスなど、それぞれにメリットがあります。自分の状況や予定に合わせて、最適な方法を選びましょう。
作って行く
自分で作ったお弁当は愛情たっぷりで、家族や友人に喜ばれます。材料や味付けを自由に調整できるので、アレルギーがある人や好き嫌いがある子どもでも安心して食べられます。また、作り方によっては経済的にもお得です。
事前に下ごしらえをしておいたり、冷凍保存できるおかずを作っておいたりすれば、当日の朝はラクに準備できます。簡単なレシピを選べば、料理が苦手な人でもきれいなお弁当が作れますよ。
購入していく
時間がない時や料理が苦手な時は、お店で購入するのも良い選択肢です。コンビニやスーパー、専門店などで購入できるお弁当は種類も豊富で、季節に合わせたメニューや華やかなおかずが詰まっています。
最近は健康に配慮したお弁当も増えており、カロリーや塩分を控えたものも選べます。またイベントによっては、特別なデザインのお弁当や限定メニューが販売されていることもあるので、チェックしてみるのも楽しいですね。
宅配サービスを利用する
大人数でのイベントやお祝い事には、宅配サービスが便利です。仕出し弁当は、予約に基づいてまとまった量を発注できたり、指定の場所へ届けてくれたりする弁当で、会社での会議や冠婚葬祭など、多様なシーンで本格的な食事が堪能できます。
調理や片付けの手間が省けるので、イベント当日はもっと大切なことに時間を使えますよ。
お弁当が楽しめるイベントとは
四季折々のイベントには、お弁当を持って出かけるとより一層思い出深いものになります。それぞれのイベントの特徴に合わせたお弁当を準備すると、より楽しい時間を過ごせますよ。
ひな祭り
3月3日のひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う日本の伝統行事です。
この日のお弁当には、ピンクや緑などの春らしい色彩を取り入れると華やかさが増します。ちらし寿司や菜の花、桜えびなど春の食材を使うことで、季節感あふれる特別なお弁当に。小さなお子さんがいる家庭では、ひな人形をモチーフにしたデコ弁を作るのも楽しいですね。
少し時間をかけて作るひな祭り弁当は、女の子の成長を祝うことができる嬉しい行事食になります。
お花見
桜の季節、お花見にはお弁当を持って行くのが定番です。
屋外で食べるため、手で食べやすいおにぎりや巻き寿司がおすすめ。春の食材であるたけのこや菜の花を使えば、季節感あふれるお花見弁当になります。また、唐揚げやだし巻き卵など、冷めてもおいしいおかずを詰めると喜ばれますよ。
お花見弁当は色鮮やかなおかずを詰めることで、桜の美しさに負けない華やかなお弁当に。飲み物は温かいお茶やスープを用意すると、肌寒い春の日でも体が温まります。
子供の行事
遠足や運動会、発表会など、子どもの行事は一年を通してたくさんあります。こうした行事のお弁当は、食べやすさを重視することが大切です。小さな子どもでも手を汚さず食べられるおにぎりや、一口サイズのおかずがおすすめ。
また、子どもの好きなキャラクターをモチーフにすると、喜んで食べてくれるでしょう。栄養バランスを考えて、肉や魚のメインおかず、彩り豊かな野菜のサブおかず、そしてデザートを詰めると、子どもの体力づくりをサポートするお弁当になります。
キャンプ
キャンプでのお弁当は、アウトドアならではの楽しさがあります。持ち運びやすく、傷みにくい食材を選ぶことがポイントです。お肉を使った具だくさんのおにぎりや、野菜をたっぷり使ったサンドイッチなど、エネルギー補給ができるメニューがおすすめ。また、現地で温められるスープやカレーを持参すれば、温かい食事を楽しめます。
キャンプの夜には、事前に下味をつけておいたお肉や野菜をバーベキューにするなど、アウトドアならではの調理を楽しむのも良いでしょう。自然の中で食べるお弁当は格別においしく感じられます。
イベントにお弁当を購入・注文する際の選び方
お弁当を購入・注文する際は、いくつかのポイントを押さえておくと失敗がありません。予算や食べやすさを考慮して、イベントに最適なお弁当を選びましょう。
予算で選ぶ
お弁当を購入する際、予算は重要な要素です。
イベント用弁当の相場は、利用シーンによって異なります。法事・法要では1,000円〜3,000円程度、会社の会議では800円~2,000円程度、催事やイベントでは800円~1,000円程度、家庭で注文する場合は700円〜1,000円程度が一般的です。
予算に合わせて選ぶことで、無理なく楽しめます。安いからといって品質が悪いわけではなく、最近はリーズナブルでも見た目や味にこだわったお弁当が増えています。大人数で注文する場合は、まとめ買い割引があるお店を探すと節約できますよ。
食べやすさで選ぶ
イベントの種類や参加者によって、食べやすいお弁当を選びましょう。
例えば、会議の席では噛み切りにくい大きな肉や、繊維質の多い野菜(ゴボウ、アスパラ、セロリなど)、ネバネバした食材(納豆、オクラ、山芋など)は避け、やわらかく煮込んだ肉や魚、簡単に食べられる小さなおかずがおすすめです。また、お子さんが多いイベントでは、手づかみで食べられるおにぎりやサンドイッチが適しています。
高齢者が参加する場合は、やわらかくて食べやすく、優しい味付けの弁当を選ぶと喜ばれるでしょう。食事中の会話も大切なイベントでは、食べやすさにも配慮しましょう。
イベント別おすすめお弁当レシピ8選
いよいよ実践編です。ここでは、各イベントにぴったりの簡単お弁当レシピを紹介します。
ひな祭り
春の訪れを感じるひな祭りには、華やかで春らしい食材を使ったお弁当がおすすめです。菜の花や桜えびなど、春ならではの食材を使ったレシピを紹介します。
菜の花と桜えびの混ぜご飯
材料(2人分)
- ご飯(温かいもの) 400g
- 菜の花(1/2束) 100g
- 塩 少々
- 桜えび(乾) 10g
- いりごま(白) 大さじ1
- キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 大さじ1
つくり方
- 菜の花は切り口を薄く切り直し、水に10分以上さらしてパリッとさせる。塩を加えた熱湯でゆでて水に取り、1cm長さに切って水気を絞る。
- ご飯に(1)と桜えび、ごま、しょうゆを加えて切るように混ぜる。
ふくさずし
材料(4人分・材料はふくさずし4個分。(A)のしいたけ煮はつくりやすい分量で、50gを使用します。)
- ご飯(温かいもの) 250g
- 卵 3個
- 焼きのり 適量
- 三つ葉 4本
- サラダ油 少々
(A)しいたけ煮(50gを使用)
- 干ししいたけ(スライス) 30g
- キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 大さじ2
- マンジョウ米麹こだわり仕込み本みりん 大さじ2
- マンジョウ国産米こだわり仕込み料理の清酒 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 水 1カップ
(B)
- 塩 少々
- 砂糖 少々
- 水 小さじ2
(C)
- 酢 大さじ1と1/2
- 砂糖 小さじ2
- 塩 ふたつまみ
- ちりめんじゃこ 大さじ1
つくり方
- (A)の干ししいたけは水でもどし、水気をきって残りの調味料と鍋に入れ、アクを取りながら約15分煮て、粗熱を取り、50g分を粗みじんに切る。
- 卵は溶きほぐし、(B)を加えて混ぜる。フライパンに油を熱し、キッチンペーパーで軽くふき、卵液を1/4量を流し、蓋をして弱火で30~40秒焼き、表面が完全に乾いたら取り出す。残りも同様に焼く。
- ご飯によく混ぜた(C)を加え、切るように全体を混ぜ、しいたけ煮と小さくちぎったのりも加えて混ぜ、4等分して軽く俵形ににぎる。
- (3)で(4)を包み、さっとゆでて水に取って冷やした三つ葉で結ぶ。
お花見
桜の下で楽しむお花見には、手軽に食べられるおにぎりや春の食材を使ったおかずがぴったりです。たけのこを使った簡単レシピを2つ紹介します。
たけのこと油揚げのおにぎり
材料(2人分)
- ご飯(温かいもの) 300g
- ゆでたけのこ 100g
- 油揚げ 1/2枚
- 木の芽 適宜
- キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 小さじ2
- かつおだし 1カップ
- 塩 少々
つくり方
- たけのこは薄切りにする。油揚げは熱湯で油抜きをし、5mm角に切る。
- 鍋に(1)、(A)を入れ、煮汁がなくなるまで落としぶたをして、7~8分煮る。
- ご飯に(2)を加えて、全体を手早く混ぜ、小さめのおにぎりをつくり、好みで木の芽を飾る。
たけのこのきんぴら
材料(2人分)
- たけのこ(水煮・根元の部分) 100g
- ちりめんじゃこ 大さじ1
- キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 大さじ1
- 青ねぎ(小口切り) 少々
- ごま油 小さじ2
つくり方
- たけのこは3~4cm長さの太めのせん切りにする。
- ごま油で(1)を炒め、ちりめんじゃこ、しょうゆを加え、混ぜながら水分をとばす。
- 器に盛りつけて、青ねぎをふる。
子供の行事
子供の行事には、食べやすくておいしいおかずが喜ばれます。定番人気の唐揚げときつね卵焼きのレシピを紹介します。
基本の鶏のから揚げ【人気の定番・もも肉やわらか】
材料(2人分)
- 鶏もも肉 1枚
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
(A)
- キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 大さじ1
- マンジョウ米麹こだわり仕込み本みりん 大さじ1
- にんにく(すりおろし) 5g
- しょうが(すりおろし) 5g
つくり方
- 鶏肉をひと口大に切って(A)をもみ込み、15分ほど漬け込む。
- 汁気をきり、片栗粉をまぶす。
- フライパンに油を入れ170度に熱して(2)を香ばしく揚げる。
きつね卵焼き
材料(2人分)
- 油揚げ 1枚
- 卵 1個
- 青じそ 3枚
- 梅干し(種を取って細かくたたいたもの) 1/2個分
- オリーブオイル 小さじ1/4
- ピザ用チーズ 20g
(A)
- キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 小さじ1/2
- マンジョウ米麹こだわり仕込み本みりん 小さじ1
つくり方
- 油揚げは3辺の端を切り落として平らに開く。卵は(A)を加え混ぜる。青じそはちぎる。
- 卵焼き器にオリーブオイルをぬり、(1)の油揚げを広げてのせ、中火にかける。卵液を流し入れ、青じそと梅干しをちらし、手前に切り落した油揚げをのせる。
- アルミホイルでふたをして弱火で3~4分蒸し焼きにする。卵が固まってきたらチーズをちらし、ふたをしてさらに焼く。
- チーズが溶けたら取り出して巻きすにのせ、端から巻いてそのまま冷まし、切り分ける。
キャンプ
豚肉巻きおにぎり
材料(2人分)
- 豚もも肉(薄切り) 6枚
- ご飯(温かいもの) 200g
- 青じそ(せん切り) 5枚分
- いりごま(白) 小さじ1
- サラダ油 大さじ1/2
- キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 大さじ1
(A)下味
- キッコーマン特選丸大豆しょうゆ 小さじ1
- しょうが(絞り汁) 小さじ1
つくり方
- 豚肉は(A)で下味をつける。
- ご飯に青じそのせん切りと、いりごまを加え混ぜ、水でぬらした手に塩少々(分量外)つけ、丸いおにぎりを6個つくる。
- (1)を広げて(2)を包む。
- フライパンにサラダ油を入れ、中火で(3)を時々転がしながら焼き、肉に火を通す。
- しょうゆをまわし入れ、全体に絡める。
アスパラガスの鶏ささ身ロール
材料(2人分)
- グリーンアスパラガス 2本
- 鶏ささ身 2本
- オリーブオイル 小さじ1
- マンジョウ国産米こだわり仕込み料理の清酒 大さじ1/2
- 塩 少々
(A)
- キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 小さじ1/2
- 練り辛子 小さじ1/2
(B)
- キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ 大さじ1
- マンジョウ米麹こだわり仕込み本みりん 大さじ1
つくり方
- アスパラガスは固い根元を折って塩を加えた熱湯で固めにゆでる。
- 鶏ささ身は厚みを半分にして開き、ラップをのせてたたいて薄くする。
- (2)の表面に(A)を混ぜてぬり、(1)をのせて巻く。
- フライパンにオリーブオイルをひき、(3)に(B)を加えてふたをし、蒸し煮にして、転がしながら焼き色をつけ、取り出して食べやすい大きさに切る。
イベントにお弁当を作る際のポイント
美味しいお弁当を作るには、レシピだけでなく作り方のコツも大切です。ここでは、イベント用お弁当を作る際のポイントを3つ紹介します。
季節感を取り入れる
お弁当に季節感を取り入れると、より特別感が増します。
春なら菜の花や桜えび、たけのこなどの春野菜を使い、夏はトマトやきゅうり、トウモロコシなど彩り鮮やかな野菜を、秋は栗やさつまいも、きのこ類を、冬は根菜や柚子など、その季節ならではの食材を取り入れましょう。季節の食材は栄養価も高く、体にも優しいのが特徴です。
また、ひな祭りには桜色、クリスマスには赤と緑など、イベントにちなんだ色合いを意識するとよりおしゃれなお弁当になります。
お弁当グッズを使う
お弁当作りが楽しくなるグッズを使えば、見た目も華やかになります。カラフルなシリコンカップやピックを使えば、お弁当が一気に華やかになりますし、子どもも喜びます。抜き型やデコレーション用の海苔パンチを使えば、簡単にかわいい形のおかずが作れますよ。
また、おにぎり型やおにぎりラップを活用すれば、形の整ったおにぎりが簡単に作れます。保冷剤や保温機能のあるお弁当箱を使えば、食中毒の心配も減らせます。
量や栄養バランスも考える
楽しいイベントを最後まで元気に過ごすためには、お弁当の量や栄養バランスも大切です。主食・主菜・副菜をバランスよく詰め、色どりも考慮しましょう。お子さんの場合は食べきれる量を、アクティブなイベントでは少し多めの量を用意するのがおすすめです。
また、季節によっては傷みやすい食材もあるので注意が必要です。夏場は特にマヨネーズなどの傷みやすい調味料の使用を控え、梅干しや塩昆布など保存性の高い食材を活用するとよいでしょう。
イベントでお弁当を作ってみよう
イベント用のお弁当作りは季節感を大切に、食べる人に合わせた工夫を心がけましょう。この記事で紹介したレシピはどれも簡単で美味しいものばかりです。手作りのお弁当には愛情がたっぷり詰まっているので、きっと喜ばれることでしょう。次のイベントでは、ぜひ特別なお弁当を作ってみてください。思い出に残る素敵なお弁当タイムになりますよ。